おジャ魔女が成人式を迎えます

私は去年の5月で20歳になりました。
今年1月には成人式を迎えます。
私が成人式を迎えるということは、おジャ魔女の彼女たちも成人式を迎えるということです。
私はおジャ魔女と同学年でした。あのアニメは、時間経過がリアルタイムと一緒でしたからね。
私が小学校を卒業すると同時に彼女たちも小学校を卒業し、アニメも最終回を迎えました。
あれから、8年もの時間が流れた……そういうことです。

あの後ナージャをはさみ、プリキュアが始まりました。
小さい子はもちろん、大きいお兄ちゃんたちも魅了している作品です。

でも、私のニチアサはおジャ魔女と共に終了しました。
おジャ魔女が、本当に好きだったんです。
彼女たちが小学校を卒業したとき、私はアニメだとは分かっていても彼女たちは永遠に同い年だと感じました。
リアルタイムで年を取っていく彼女たちと同い年でいられた私たち学年は本当に幸せなんだと思います。
おジャ魔女と同い年なんだぜ!
自分の年を言う時に私は自慢気に言います。私に取ってはこれは自慢なんです。
彼女たちと同じ時間を共有した。
無論同じ時間というのは大げさな表現です。同じ学校にいたわけではありませんからね。
ただ、私たちの年代の年はおジャ魔女と一緒に小学校を卒業しました。あのとき、私たちは同じ時間を共有したと思えました。

おジャ魔女の何が素敵だったか。理由はいっぱいあります。
人間関係が好き。
時にはケンカしたりもするけど、仲間と力を合わせて物事を成し遂げようとする姿が大好きだった。
優しさが好き。
誰かが傷ついているとき、側にいようとする優しさが、画面を通して伝わってきた。
ギャグが好き。
どれみのちょっと間抜けな行動を、マジョリカのおかしな姿を周りのキャラと一緒にお腹をかかえて笑った。
強さが好き。
辛いことがあっても、困難な局面になっても、めげそうになりながらも踏ん張って成し遂げるその姿が格好良かった。

そして何より。
彼女たちは選ばなかった。最後に冒険を選ばなかった。
魔女であることを選ばなかった。
人とは異なる存在になることを選ばなかった。
人でいようとした。人であろうとした。
大切なモノがこの世界にあった。魔女になる以上にやりたいこと、やるべきことがあった。
自分の進むべき道を、悩みながらも最後は決めるその姿が大好きだった。

おジャ魔女と過ごした時間は、幸せなモノだった。

彼女たちと、成人式を迎えられる私は本当に幸せだと思う。

おジャ魔女は、同い年の私たちの誇るべき存在です。

色褪せることのない、大好きな物語